アトランタ連銀総裁、中立金利巡り活発に議論ー10-12月利下げ開始も

AI要約

米アトランタ連銀のボスティック総裁は、中立金利の水準について検討が行われていることを明らかにした。

ボスティック氏は中立金利が切り上げられる可能性に言及し、金融政策の影響や景気の抑制に関して議論を行っている。

また、ボスティック氏はインフレの鈍化や利下げの可能性についても言及している。

(ブルームバーグ): 米アトランタ連銀のボスティック総裁は21日、景気を刺激することも減速させることもない中立金利の水準を巡って、金融当局者は活発な議論を行っていると述べた。

ボスティック氏は長期的な中立金利について「誰もがそのダイナミクスを再考している」とした上で、「まだ結論は出ていない。年内に一段と深く掘り下げていくことになるだろう」と述べた。アトランタ連銀がフロリダ州アメリア島で開催した会議の合間に記者団に語った。

また中立金利が切り上がったと考える理由があるかもしれないとの見解を改めて表明。歴史的な低金利時代に触れ、「新型コロナウイルス流行前の状態に戻ると述べることはためらわれる」と述べた。

ボスティック氏は現行の金融政策について、金利に敏感な市場に「著しい影響」を及ぼしているとして、景気抑制的だと引き続き考えていると指摘。高金利が企業に戦略の見直しを促している兆候が出ており、「活動を先延ばしする」動きが見られると話した。

さらにインフレが今後も緩やかに鈍化するとの見方を改めて表明。米金融当局は10-12月(第4四半期)に利下げを開始できる可能性が高いと述べた。

原題:Bostic Says Fed ‘Rethinking’ Views on Neutral Policy Rate(抜粋)

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