FDIC総裁が辞意、組織内のセクハラなど責任追及の声広がる

AI要約

米連邦預金保険公社(FDIC)のグルーエンバーグ総裁が辞意を表明した。

内部のセクシャルハラスメントや不適切行為が問題視され、後任が決まり次第退任する意向を示した。

上院銀行住宅都市委員会がFDICの改革と総裁交代を要求しており、グルーエンバーグ氏の改革能力に疑念が持たれている。

FDIC総裁が辞意、組織内のセクハラなど責任追及の声広がる

Pete Schroeder

[ワシントン 20日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)のグルーエンバーグ総裁が20日、辞意を表明した。

内部のセクシャルハラスメントやその他不適切行為を巡る責任を問う声が広がる中で、後任が固まり次第、総裁の座を去るつもりだと述べた。

FDICについては、外部調査によって職員によるさまざまな不適切行為が報告されている。またグルーエンバーグ氏自身の部下に対する感情的な振る舞いも問題になった。

この日も上院銀行住宅都市委員会のブラウン委員長(民主党)が声明で、FDICの「根本的な改革」が必要だと述べた上で、総裁交代を訴えるとともに、バイデン大統領に対して後任を即刻指名するよう要望していた。

グルーエンバーグ氏は先週議会で、FDICの組織的な文化と自らの行動に関する問題解決に取り組むと約束。ただ与野党双方の議員ともに、同氏ではFDICの改革はできないとの見方を示した。