どの会社にも必ずいる、優秀な部下をつぶす「何にでもケチをつける人」のヤバい正体

AI要約

根性論を押しつける、見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない人々が職場を腐らせる悪影響について明かす

『職場を腐らせる人たち』では、様々なタイプのやっかいな人間を取り上げ、その影響や背景について分析する

具体例を挙げたり、羨望や嫉妬が存在することを示しながら、職場を腐らせる人たちの実態を紹介

どの会社にも必ずいる、優秀な部下をつぶす「何にでもケチをつける人」のヤバい正体

 根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち5刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。

 〈これまで7000人以上を診察してきたが、最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみだ。

 具体例を挙げると、根性論を持ち込んだり、過大なノルマを押しつけたりする上司、あるいは何にでもケチをつける人や他人のせいにする人、不和の種をまく人や陰で足を引っ張る人などである。

 こういう人はどこにでもいる。そのせいで周囲に重苦しい雰囲気と沈滞ムードが漂い、不和やもめごとが絶えなくなる。結果的に、みな疲弊していき、心身に不調をきたす方も増える。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

 『職場を腐らせる人たち』の中では、根性論を持ち込む上司、過大なノルマを部下に押しつける上司、完璧主義で細かすぎる人、八つ当たり屋、特定の部署にこだわる人、いつも相手を見下す人、相手によって態度を変える人、他人のせいにする人など、どんな職場にも「いるいる!」というやっかいな人を取り上げ分析している。

 例えば、「あれこれケチをつける人」とは――。

 〈ある家電メーカーでは40代の男性社員があれこれケチをつけるので、周囲は辟易している。たとえば、新しいプロジェクトを立ち上げようと頑張っている後輩に「どうせうまくいかないよ」「やるだけ時間の無駄」などと言う。そのプロジェクトがうまくいき、みな喜んでいても、「これが続くかどうかわからない」「次はそんなに簡単じゃない」などと水を差す。いつも他人の喜びを台無しにして、やる気をくじくそうだ。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

 何にでも一言余計なことを言うので、会社の空気が壊されることも……。

 そんな背景には、羨望や嫉妬があることも少なくないようだ。

 〈海外赴任が決まって喜んでいた同僚に「外国は日本と違って治安が悪いから心配だな。それに、奥さんが海外での生活になじめないとか、子どもの学校のことで苦労するとかいう話もよく聞くよな」と言ったこともあるそうだ。

 とにかく一言多く、何にでもケチをつける。そのため、せっかく喜んでいたのに、それをぶち壊されたように感じ、怒っている人が社内には多い。しかし、そういう反応に本人はまったく気づいておらず、無頓着のようだ。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

 〈とくに部下と年齢が近い場合、羨望だけでなく嫉妬にもさいなまれる上司は少なくない。結果的に優秀な部下をつぶしてしまうこともあるので、この手の上司の下で働くことになったら、要注意だ。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

 つづく「どの会社にもいる「他人を見下し、自己保身に走る」職場を腐らせる人たちの正体」では、「最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみ」「職場を腐らせる人が一人でもいると、腐ったミカンと同様に職場全体に腐敗が広がっていく」という著者が問題をシャープに語る。