大手企業の賃上げ率、今春闘は過去最高の5・58% 経団連1次集計

AI要約

経団連が20日発表した令和6年春闘の1次集計によると、大手企業の月給の賃上げ率は平均5・58%で、平成4年以降で過去最高となった。

平均引き上げ額は1万9480円で、過去最高となった。集計対象は会員企業の22業種244社。

経団連は今年の春闘で、4%以上の賃上げを目指す考えを表明し、多くの企業が積極的な賃上げに動いた形だが、今後の展望が課題となる。

大手企業の賃上げ率、今春闘は過去最高の5・58% 経団連1次集計

経団連が20日発表した令和6年春闘の1次集計によると、定期昇給とベースアップ(ベア)を合わせた大手企業の月給の賃上げ率は平均5・58%で、1次集計時点では比較可能な平成4年以降で過去最高となった。昨年春闘の最終集計(3・99%)を大幅に上回った。

平均引き上げ額は1万9480円。平均引き上げ額も1次集計時点で4年以降で過去最高となった。調査は会員企業の22業種244社が対象。1次ではこの日までに報告があった16業種89社分を集計した。

経団連は今年の春闘で、賃金と物価の好循環によるデフレ脱却を目指す立場から、大手企業で4%以上の賃上げを目指す考えを表明し、賃上げの継続を要請していた。多くの企業が積極的な賃上げに動いた形だが、今後はこの流れが継続するかどうかが課題となる。最終集計は7月下旬に公表する予定だ。