基準地価は3年連続上昇 上昇率トップは沖縄・恩納村 移住者続々「家賃20万円」も

AI要約

全国の土地価格が3年連続で上昇し、外国人観光客の急増が後押しとなっている。

東京・銀座2丁目が地価が最も高く、全国平均の上昇率は1.4%となっている。

商業地域や観光地などでも地価が上昇し、夫婦でガーリックシュリンプ店を経営する大阪からの移住者が増加している恩納村での状況。

基準地価は3年連続上昇 上昇率トップは沖縄・恩納村 移住者続々「家賃20万円」も

 17日に発表された全国の土地の価格は3年連続で上昇し、上昇幅も拡大しています。地価の上昇を後押ししているのは、外国人観光客の急激な増加です。

 高級ブティックや百貨店が立ち並ぶ、東京・銀座2丁目が日本で一番地価が高い場所です。1平方メートルあたり4210万円に上るということです。

 17日、国土交通省が発表した土地取引の目安となる基準地価。全国平均は、去年に比べてプラス1.4%となり、3年連続で上昇しました。

 東京圏の商業地の上昇率上位10カ所を見ると、このうち4地点を占めているのは台東区の浅草周辺で、上昇率トップの台東区西浅草2丁目は25%も上昇しています。

 土産屋や飲食店などが多く建ち並んでいる浅草では、外国人を含めた観光客が回復したことで店舗などの需要が増加傾向にあり、地価の上昇が拡大しています。

 一方、大都市圏だけでなく地方の都市や観光地でも上昇基調が強まっています。

 なかでも、住宅地の価格が急上昇しているのが、沖縄県恩納村です。上昇率は全国トップの29%。

 恩納村は、沖縄本島中央の海沿いに位置し、空港から車でおよそ50分の場所にあります。透き通った青い海でシュノーケルやダイビングを楽しむことができ、美しいサンゴの村としても有名な恩納村。

 なぜ、ここまで地価が上昇しているのでしょうか?

 全国的に上昇基調が強まっているなか、恩納村が住宅地の上昇率・全国トップになった背景には移住者の増加があります。

 去年、大阪から移住した一家。夫は元々建築関係の仕事をしていましたが、現在沖縄では夫婦でガーリックシュリンプ店を営んでいます。

大阪から移住 妻 成美さん

「沖縄にずっと旅行で来ていて、月に2回くらい来ていたが、ある日(夫から)禁止令が出て。どうすればいいか考えたときに『住めばいいんや』と」

 こうした移住者の増加などで、恩納村の人口は右肩上がり。現在1万1000人余りが暮らしています。

 海岸沿いには、リゾートホテルの建設も相次いでいて、家賃も高騰しているようです。

地元住民 40代

「恩納村だと家賃20万円とか結構あります。外国人が増えました。すごく増えました。外国人にもフレンドリーな村です」

(「グッド!モーニング」2024年9月18日放送分より)