トヨタ「ハイエース」を大改造 国内シェアトップ年間約800台のキャンピングカーを製造する工場に密着

AI要約

キャンプ人気急上昇の中、トイファクトリーの工場でキャンピングカー製造工程を紹介。

ハイエースをベースにしたキャンピングカーは、800台/年製造。家具や設備が充実しており、走るお家として人気。

工場では窓の取り外しやアクリルウィンドウの取り付け作業が行われ、快適性を追求している。

トヨタ「ハイエース」を大改造 国内シェアトップ年間約800台のキャンピングカーを製造する工場に密着

コロナ禍の影響もあり、ここ数年でさらに人気が急上昇しているキャンプ。その心強い相棒となるのがキャンピングカーだ。今回は、キャンピングカーを製造する「トイファクトリー」の工場に潜入。その製造工程に密着した。

舞台となるのは、岐阜・可児市にある「トイファクトリー東工場」。「トイファクトリー」では、トヨタ「ハイエース」をベースにしたキャンピングカーを、年間約800台製造している(国内トップシェア)。

完成した車体をのぞくと、イスとテーブル、棚やシンク、ベッドからエアコンまであらゆる家具がそろっており、まさに“走るお家”。早速、製造工程を見ていこう。

「トイファクトリー」の工場に、「ハイエース」がトラックに積まれてやって来た。こちらはキャンピングカーを作るための特装車で、内装が施されていないまっさらな状態。この特装車を大改造していく。

まずは作業員がピンク色のテープを窓枠に沿って貼り付ける。サイドや後ろの窓にもしっかり貼った後、窓にピタッと謎の道具を取り付ける。「バキバキッ」との音とともにワイヤーが窓枠に沿って動いていくと、なんと窓ガラスがきれいに外れた。

使っていたのは「オレンジバット」という道具。ポリエステル製のワイヤーを窓枠にぐるりと沿わせ、ドリルで巻き取ることで、窓と車体をくっつけていた接着剤を剥がしていたのだ。この作業で、どんな窓も一発できれいに外すことができる。

作業員が2人がかりで運んできたのは、キャンピングカー専用の窓となる「アクリルウィンドウ」。専用の接着剤とボルトを使って窓をがっちりと固定すると、車体の雰囲気が一変した!

このアクリル素材は、「ハイエース」をベースとしたキャンピングカーにおいて、「トイファクトリー」が世界で初めて採用した目玉パーツ。夏は熱が入りにくく、冬は熱を逃しにくいのが特徴で、アクリル素材はガラスよりも断熱性に優れているため、車内を快適な温度に保つことができる。小窓をよく見ると、アクリル素材は二重構造になっていた。