中国ファーウェイが「世界初」三つ折りスマホ発売 iPhone16に対抗 41万円から

AI要約

華為技術が折り畳み型スマートフォン「Mate XT」を世界初の三つ折りタイプとして発売した。

新スマホは26センチの大画面を持ち、AI機能も搭載している。

高額な販売価格や供給量の制限、中国市場での不透明感が売り上げに影響する可能性もある。

【北京=三塚聖平】中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は20日、折り畳み型のスマートフォン「Mate XT」を発売した。三つ折りタイプの発売は「世界初」だとしており、中国メディアによると事前の予約数は685万を上回った。華為は、米アップルが同日発売した「iPhone(アイフォーン)16」シリーズへの対抗姿勢を見せている。

華為の新スマホは、画面を全て開くと約26センチというタブレット端末並みの画面サイズになる。人工知能(AI)を使った機能なども搭載した。

ロイター通信によると、華為は新スマホの生産台数などを公表していない。生産が難しく供給量が限定されることに加え、販売価格が1万9999元(約41万円)からと高額で、不動産不況を背景にデフレ懸念がくすぶる中国市場でどこまで販売を伸ばすかは不透明感もある。

20日には中国でもiPhone16が発売された。中国メディアは、独自の生成AI「アップルインテリジェンス」で中国語が利用可能になるのは来年以降で、中国市場で購入に二の足を踏む消費者が少なくないとの見方を伝えている。アップルは中国のスマホ市場でシェア低下に苦しんでいる。