米カーライル傘下のリガクが10月上場、時価総額2770億円

AI要約

東証プライム市場に上場するリガクは、米投資ファンドのカーライル・グループ傘下で、X線分析機器大手として知られている。

リガクは半導体製造工程で使われる分析装置を提供し、8912万8000株を売り出して最大1260億円の資金調達を目指す。

カーライルは1000億円以上を投じてリガクを取得し、科学研究や製造業界における需要の高まりを背景に上場を果たす。

米カーライル傘下のリガクが10月上場、時価総額2770億円

[東京 20日 ロイター] - 東京証券取引所は20日、米投資ファンドのカーライル・グループ傘下で、X線分析機器大手のリガク(東京・昭島市)の上場を承認したと発表した。東証プライム市場に10月25日上場する。想定価格(1株1230円)に基づく上場時の時価総額は2770億円。

半導体の製造工程にも使われる分析装置を手掛けるリガクは、上場に伴い8912万8000株を売り出す。オーバーアロットメントによる追加売り出し分を含めた総額は最大1260億円となる。

カーライルは2021年1月、当時のリガク社長だった志村晶氏と共同で全株取得することを決定。出資比率はカーライルが約80%、志村氏が約20%で、数年以内に上場を目指すとしていた。当時の報道によると、カーライルはこのとき約1000億円を投じたとみられている。

半導体の研究開発や製造工程が複雑化する中、X線などを使って対象物を破壊せず検査・分析できる装置の需要は高まっており、1951年に設立されたリガクの23年売上高は前年比25%増の800億円。うち7割を海外が占める。