万博の住友館の建物や展示、愛媛・別子の山から グループゆかりの地

AI要約

住友グループは2025年に始まる大阪・関西万博のパビリオン「住友館」のデザインや展示概要を公表した。建物は別子の山々をイメージし、ヒノキやスギの合板を使用している。

住友の歴史は別子の銅山に端を発し、江戸時代に鉱脈を見つけたことで鉱業に乗り出した。展示では森の再生や生命の息吹をテーマにしている。

住友館の屋根は別子の峰を模しており、住友の原点である別子の山々に敬意を表している。住友は鉱業から製錬、環境対策まで幅広く事業展開を行ってきた。

万博の住友館の建物や展示、愛媛・別子の山から グループゆかりの地

 住友グループは17日、2025年4月に始まる大阪・関西万博のパビリオン「住友館」の建物のデザインや展示の概要を公表した。グループの発展を支えた銅山がある愛媛県新居浜市の別子(べっし)の山々を強く意識したものとなっている。

 住友館は、屋根や外壁に別子の山から切り出したヒノキやスギの合板を用いた。屋根の形は、別子の峰をイメージした。住友EXPO2025推進委員会の中村邦晴委員長(住友商事特別顧問)は「住友の歴史は430年余りで、ビジネスが大きくなった礎は別子という山で、住友の原点だ」と話した。

 住友グループは江戸時代に、住友家が別子で鉱脈を見つけ、銅山の経営に乗り出す。製錬から排煙処理、作業機械などのグループ会社も生まれた。鉱山内の杭や燃料などに使うために周りの山林を伐採した経緯もあり、森の再生やそこに息づくいのちを展示のテーマにした。