年末に上がってくるか!?絶対注視の注目株5選…理由なく上がる「掉尾の一振銘柄」に期待

AI要約

相場用語「掉尾の一振」が12月に上昇しやすい銘柄を指す言葉である。

過去5年のデータを元に、ビックカメラ、三越伊勢丹HD、任天堂、MS&ADインシュアランスGHD、信金中央金庫の5銘柄が12月に上昇しやすいとされている。

12月の株価上昇は、年末商戦や特定の商品販売などと結びついて起こるアノマリーである。

年末に上がってくるか!?絶対注視の注目株5選…理由なく上がる「掉尾の一振銘柄」に期待

「掉尾の一振(とうびのいっしん)」という相場用語がある。12月に上昇しやすい銘柄を指す言葉だ。実際にどのような銘柄が12月に上昇しやすいのだろうか。みんかぶプレミアム特集「株で一人勝ち!メガトレンド12」第11回では、冬のボーナス後の年末商戦がキーワードとなる銘柄を中心に、12月に上昇しやすい銘柄を取り上げる。

 12月に上昇しやすい「掉尾の一振銘柄」として、以下の5銘柄を取り上げることができます。いずれも知名度ある銘柄であり、過去5年の12月の騰落に注目して、12月の月足が陽線か否かで騰落を判断しています。

・ビックカメラ<3048>

・三越伊勢丹HD<3099>

・任天堂<7974>

・MS&ADインシュアランスGHD<8725>

・信金中央金庫<8421>

 家電量販大手のビックカメラは、過去5年の12月は全ての月足で陽線を形成しています。12月最初の営業日に株式を購入し、12月最終取引日に決済すると過去5年間は負けがありません。年末の家電購入やクリスマス商戦で、12月の家電量販店はかき入れ時です。同社の12月の株価はそれらを素直に反映している可能性があります。

 百貨店大手の三越と伊勢丹を傘下に持つ三越伊勢丹HDは、過去5年の12月の騰落は4勝1敗です。12月のボーナスの後、百貨店では高額商品が売れます。ビックカメラと同様に12月は百貨店のかき入れ時です。同社も12月の良好なパフォーマンスは、年末商戦を反映している可能性があります。

 そしてクリスマスプレゼントの定番商品といえば、任天堂のゲーム機やゲームソフトを外せません。任天堂の過去5年の12月の株価は4勝1敗です。同社は来年3月までにSwitchの後継機種の発売予定とも報じられており、今年は特に12月の株価の行方が注目されます。

 MS&ADインシュアランスGHDは、三井住友海上などの国内損保会社を傘下に持つ持ち株会社です。冬のボーナスで乗用車が買われて、結果として自動車保険の加入者が増えるからなのか、同社の直近5年の12月の騰落は4勝1敗です。2024年は保険会社株が大きく上昇しており、今年は12月もその勢いが続くか注目されます。

 全国の信用金庫を会員とする「信用金庫のセントラルバンク」でもある信金中央金庫は、優先出資証券を上場しています。信金中央金庫の直近5年の12月の株価は、4勝1敗です。明確な理由はないながら、面白いアノマリーと言えるでしょう。理由無きアノマリーの12月の代表銘柄となります。

 ビックカメラなど12月の株価上昇について、年末商戦と結びつけて値動きに理由付けできる銘柄もある一方で、信金中央金庫のように理由付けが難しい銘柄もあります。ただしいずれも、12月の株価上昇アノマリー銘柄です。

 上記は知名度のある東証プライム市場の上場銘柄に絞りましたが、他にも12月に上昇しやすい「掉尾の一振銘柄」は多数存在します。掉尾の一振、と耳にすると難しく聞こえますが、12月に上昇しやすい銘柄、という観点で銘柄を探してはいかがでしょうか。