欧州でも「主流」が変わった? 増え続けるオートマ(AT)車 初心者にもおすすめのモデル 10選

AI要約

欧州ではマニュアル・トランスミッションからオートマチック・トランスミッションへの移行が進んでいる。

新人ドライバーや予算を考慮する際に、AT車がより人気を集めている。

英国で販売されているAT搭載の小型車の中から、ルノー・クリオとセアト・イビサを紹介。

欧州でも「主流」が変わった? 増え続けるオートマ(AT)車 初心者にもおすすめのモデル 10選

欧州ではこれまで、マニュアル・トランスミッション(MT)搭載車がよく選ばれてきた。しかし、年を追うごとにオートマチック・トランスミッション(AT)を選ぶドライバーが増えている。

英国の自動車基準当局(DVSA)によると、2022年から2023年にかけての英国内の運転免許試験は32万4064件がAT車で行われたという。MT車の136万件に比べればはるかに少ないが、それでも15年前に比べれば360%の増加となる。

これには、従来の多段式トランスミッションを持たない電気自動車(EV)の増加や、MTが設定されている新車の販売台数の減少など、いくつかの理由が考えられる。

また、新人ドライバーの多くは、初めてのクルマとしてAT車を探す傾向にある。加えて予算が少ない場合、AT搭載の安価な小型車に注目することになる。

今回は、英国で販売されているATを搭載した小型車から、特に優れたモデルを紹介する。高価でなくとも、またMTでなくとも純粋におすすめできるトップ10だ。なお、EVは除外している。

長所:高級感あるインテリア。滑らかなハイブリッドの走り。

短所:乗り心地がゴツゴツする場面がある。後部座席が狭い。

新型ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)のエンジンは、1.0Lガソリンと経済的なEテック・ハイブリッドの2種類から選べる。

後者のみATを備えているが、どちらも非常に優れた選択肢だ。

クリオEテック・ハイブリッドは最高出力145psを発生し、2基の電気モーターと4速ATによって制御される。

燃費もよく、欧州WLTPサイクルで28.6km/lと謳われている。現在英国で販売されているハイブリッド車の中では最も安く、2万1495ポンド(約400万円)からとなっている。

長所:レスポンスが良く洗練されたエンジン。サイズの割に実用的。

短所:スポーツグレードの乗り心地は硬い。ライバル車より騒音が大きい。

ATの小型車なら、スペイン生まれのセアト・イビサも外せない。

英国では5速MTが標準だが、スポーティな「FR」グレードより上のモデルには7速ATが用意されている。

フォルクスワーゲン・グループの優れた1.0Lターボガソリンエンジンを搭載し、最高出力115ps、0-100km/h加速10.3秒とされる。

価格は2万3590ポンド(約440万円)からとクリオより高いが、LEDヘッドライト、デュアルゾーン・クライメートコントロール、数多くのセーフティ機能、クルーズコントロールなど、標準装備が充実している。