【バイクを軽々操るためのテクニック&カスタム】バイクを軽く曲がらなくしているのはライダーだった!?【WebikePlus Vol.08】

AI要約

バイクは車体を傾けて曲がる乗り物。体重移動やセルフステアという原理で曲がる。

車体を傾けることで後輪が傾き、タイヤが旋回を始める。セルフステアと呼ばれる動作が曲がり始めの要因。

バイクを軽く操るためにはセルフステアを邪魔しないことが重要。基本テクニックは腕や上半身から力を抜く。

【バイクを軽々操るためのテクニック&カスタム】バイクを軽く曲がらなくしているのはライダーだった!?【WebikePlus Vol.08】

バイクは車体を傾けて曲がる乗り物。でも、なぜ「傾けると曲がる」のだろうか? 実はその曲がる原理を邪魔しないことが、バイクを軽く操り、軽く曲がるための「最大のテクニック」なのだ!

文/Webikeプラス 編集部

極低速の小回りやUターン時を除けば、ライダーは曲がる際にハンドルを切らない。その代わりに体重移動で車体を傾けて曲がっている。

ところが車体が傾くだけではバイクは曲がらない。じつは車体を傾けるのは後輪を傾けるためで、バイクのタイヤは接地面が丸くラウンドしているため、傾いた方向に旋回を始める。そして後輪の傾きに追従してハンドル=前輪に舵角が付くことで曲がり始める。文字で読むと難解だが、簡潔にいえば「車体が傾くと自然にハンドルが切れる」。この動作を『セルフステア』と呼び、これこそがバイクが曲がる仕組みなのだ。

バイクを軽く操るには、このセルフステアを邪魔しないのが重要。まずは腕や上半身から力を抜き、ハンドルを押さえないこの基本テクニックをマスターしよう。

■直立状態でバイクを支えて

セルフステアの実験(実際に試す場合は軽量な小型車がオススメ)。バイクのグラブバーなどをしっかり掴んで車体を直立させる(転倒を防ぐためサイドスタンドは出した状態)。この時、ハンドル(前輪)が真っ直ぐ前を向いているのを確認。

■バイクを前進させながら傾けると……

ゆっくりバイクを前に押し出す。車体を直立に保っていればハンドル(前輪)は真っ直ぐのまま直進。そこで前進しながらわずかに車体を左側(サイドスタンド側)に傾けると、ハンドル(前輪)がスッと左側に切れ始める。

■前輪が自然とイン側に切れ込む

さらに車体が傾いた状態で前方に押し進めると、ハンドル(前輪)がカクッとフルロックまで左側に切れる。この「前進しながら傾けるとハンドルが切れる」動きを『セルフステア』と呼ぶ。これこそがバイクが曲がるための原理だ。