欧州中銀が追加利下げ、3カ月ぶり インフレ鈍化、景気下支えも

AI要約

ECBは3か月ぶりの利下げを決定し、預金金利を0.25%引き下げた。インフレの落ち着きや景気減速の懸念から経済をサポートする狙いもある。

主要政策金利も0.6%引き下げられ、一連の利下げは18日から適用。政策金利の差を縮める金融政策運営の見直しの一環。

枠組みの見直しでは、預金金利と主要政策金利の差を0.15%に縮小する改正が行われる。

欧州中銀が追加利下げ、3カ月ぶり インフレ鈍化、景気下支えも

 欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で3カ月ぶりの追加利下げを決めた。民間銀行がECBにお金を預ける際の金利(預金金利)を0.25%幅引き下げ、3.50%とする。ロシアのウクライナ侵攻後に加速したインフレが落ち着いてきたうえ、景気減速の懸念も根強いことから、利下げで経済を下支えする狙いもあるとみられる。

 複数ある政策金利の差を縮める金融政策運営の見直しのため、主要政策金利は、従来より大きい0.6%幅引き下げ、3.65%とする。一連の利下げは18日から適用する。ECBの利下げは、6月に4年9カ月ぶりの利下げを決めて以来、2会合ぶり。

 枠組みの見直しは今年3月に決めたもので、今月から適用を始める。政策金利のうち、最も低い預金金利と、銀行がECBから1週間、お金を借りる際の金利である主要政策金利の差を従来の0.5%から0.15%に縮小するのが柱だ。