欧州原油、一時70ドル割れ 2年9カ月ぶり、米も下落

AI要約

欧州の原油指標である北海ブレント原油先物と米国産WTI原油先物が急落し、2年9カ月ぶりの安値を記録。中国と米国の景気減速への懸念が影響。

石油輸出国機構(OPEC)の9月の月報では、24年の世界の石油需要が日量1億424万バレルになる見込み。

 【ブリュッセル共同】10日の原油先物市場で、欧州の代表的な原油指標である北海ブレント原油先物が一時、1バレル=68ドル台まで下落した。70ドルを割るのは2021年12月以来、2年9カ月ぶり。原油の2大消費国である中国と米国の景気減速への懸念から、原油価格の値下がりが続いている。

 ニューヨーク原油先物相場も、指標の米国産標準油種(WTI)が一時1バレル=65ドル台まで値下がり。終値は約2年9カ月ぶりの安値を付けた。

 石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した9月の月報で、24年の石油の世界需要が日量1億424万バレルになると予想した。