【JT〈2914〉】は中間決算で通期予想を上方修正、米国第4位のタバコ会社も買収へ
JTは2024年12月中間決算を発表し、売上高と営業利益が前年同期比で増加していることが明らかになった。
JTはさらに米国のタバコ会社VGR社の買収を発表し、海外市場への進出を図っている。
同社の2024年12月期予想では、増収ながらわずかな減益が予測されている。
JTは2024年12月中間決算を8月2日に発表しました。
またその後8月21日に、米国第4位のタバコ会社VGR社の買収を発表しています。
国内のタバコ市場は少子高齢化などから縮小。こうした中で、海外中心に成長し高配当銘柄としても知られるJTの状況を見てみましょう。
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かつての日本専売公社としても知られる、日本たばこ産業株式会社=JTの2024年12月中間期及び過去2期の決算は以下の通りです。
●2022年12月期
売上収益2兆6578億円(前期比14.3%増)
営業利益6535億円(同31.0%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益4427億円(同30.8%増)
●2023年12月期
売上収益2兆8410億円(前期比6.9%増)
営業利益6724億円(同2.9%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益4822億円(同8.9%増)
●2024年12月期第2四半期
売上収益1兆5698億円(前年同期比12.7%増)
営業利益4326億円(同4.6%増)
親会社の所有者に帰属する中間利益3051億円(同6.3%増)
順調に増収増益が続く同社ですが、2024年12月期中間決算も売上高が前年同期比12.7%増、営業利益が同4.6%増と増収増益を果たしています。
同社の2024年12月期は増収減益の予想です。ただし第2四半期までの堅調な進捗があり、中間決算の発表時に増収減益予想ながら上方修正を発表しています。新たな通期予想は以下の通りです。
2024年12月期予想 売上収益3兆1090億円(前年同期比9.4%増)、営業利益6600億円(同1.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益4750億円(同1.5%減)
増収ながら、わずかな減益予想となっています。