バケツつるして野菜空中栽培 スペース活用し多品目 横浜市の農家

AI要約

横浜市緑区で40品目ほどの野菜を手がける鈴木和信さんは、今年から一部の品目で「空中栽培」に挑戦している。プラスチック製のバケツを使い、必要な道具を自作。直売向けに品目を増やしたい場合に重宝する。

挑戦したきっかけは、面白さに引かれて空中栽培用のキットを目にし、自作でミニトマト2品種とシシトウ、バジルを栽培している。

鈴木さんは直売向けに少量多品目を栽培しており、空中栽培は限られたスペースで導入できる利点があると述べている。

バケツつるして野菜空中栽培 スペース活用し多品目 横浜市の農家

 横浜市緑区で40品目ほどの野菜を手がける鈴木和信さん(48)は、今年から一部の品目で「空中栽培」に挑戦している。プラスチック製のバケツなどを使い、必要な道具を自作。地植えと比べても作柄は良好で、限られたスペースでも導入しやすい。直売向けに品目を数種類、少量増やしたい場合などに重宝するという。

 挑戦したきっかけは、インターネットで空中栽培用のキットを目にしたこと。面白さに引かれて道具を自作し、ミニトマト2品種とシシトウ、バジルを栽培している。

 バケツをひっくり返して底に穴を開け、穴に苗を差し込む。苗が逆さになるようにバケツを再びひっくり返し、培養土や肥料を入れ、ハウス内に設置したパイプにつるす。茎や葉が伸びてきたら、地面に付かないよう麻ひもなどで誘引。水やりは毎日少量ずつ行い、生育に必要な水分を切らさないよう注意している。

 鈴木さんは直売所出荷用に少量多品目を栽培しており、各品目の作付け場所の確保が重要になる。空中栽培は限られたスペースで導入できる点が利点という。定植前の農地の準備が不要で、シーズン後の片付けも簡単なため、作業の効率化も期待する。

 鈴木さんは「畑の土にいる害虫の被害を受けないのもメリットだ。バケツをつるす場所さえあれば手軽に始められるので、家庭菜園を楽しむ人にもお勧め」と話す。