モルガンS、原油価格予想を引き下げ 過去の景気後退期と類似

AI要約

モルガン・スタンレーは今後数四半期のブレント原油価格見通しを引き下げ、世界石油市場が需給不安に直面していることを指摘した。

2024年第4・四半期の北海ブレント先物価格予想を75ドルに引き下げ、2025年までこの水準を維持する見通しを示した。

需要低迷期と類似する要因として燃料在庫の増加や精製マージンの低下が挙げられる。

モルガンS、原油価格予想を引き下げ 過去の景気後退期と類似

[9日 ロイター] - モルガン・スタンレーは9日、今後数四半期のブレント原油価格の見通しを引き下げた。世界石油市場は過去の景気後退期と同様の需要低迷に直面していると指摘した。

2024年第4・四半期の北海ブレント先物の価格予想を1バレル当たり5ドル引き下げて75ドルとしたほか、2025年の全四半期でこの水準を見込んだ。従来予想は25年第1・四半期に平均78ドル、その後は年を通じて下落基調をたどり、第4・四半期には75ドルになると予想していた。

燃料在庫の増加や精製マージンの低下、現在価格と将来価格の差など、全てが過去の景気後退期などの需要低迷期と類似していると述べた。

北海ブレント先物は6日、2021年12月以来の安値となる1バレル=71.06ドルで取引を終えた。