米消費者に安堵感-オンライン食料品価格、8月に過去最大の下落

AI要約

アドビが集計したデータによると、オンライン食料品価格は前月比7.3%下落し、過去最大の下落率となった。

食料品購入全体に占めるオンラインの比率は約12%であり、価格の変動は実店舗と似ている。

食料品価格の高騰が米国の家計に影響を与え、大統領選でも重要な争点となっている。

(ブルームバーグ): 米国の消費者はようやく、食料品価格の落ち着きに胸をなでおろし始めているかもしれない。オンラインで購入する場合は特にそうだ。

アドビが集計したデータによると、オンライン食料品価格は8月に前月比で7.3%下がった。これは同社が2014年に統計を開始して以来で最大の下落率となる。

食料品購入全体に占めるオンラインの比率は約12%。オンラインでの価格は実店舗に比べて変動が大きい側面はあるが、全体的な方向性は似ている。

米国の家計にとって、食料品価格の高騰は新型コロナ禍後の高インフレの中でも特に打撃となってきた。米消費者物価指数(CPI)計算上の支出に占める食料品の割合は約8.6%に過ぎないが、簡単に先延ばしできない支出であり、家計にとっては影響も大きい。

食料品価格の高騰は米大統領選でも重要な争点となっている。共和党候補のトランプ前大統領は、バイデン政権発足以降に食料品価格が累積で20%余り上昇したと指摘している。民主党候補であるハリス副大統領の陣営は、食料品の便乗値上げを禁止する方針を打ち出している。

原題:US Online Grocery Prices Plunge the Most on Record in August(抜粋)

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