フォルクスワーゲンがワンオフ「ID.3 GTXFIRE+ICE」を初公開、伝説のゴルフⅡ FIRE AND ICEを最新技術で再解釈

AI要約

フォルクスワーゲンAGがスイスで開催されたイベントで、ワンオフのコンセプトカー「ID.3 GTX FIRE+ICE」を発表。

1990年に発表された特別仕様「ゴルフⅡ FIRE AND ICE」をイメージしたモデルで、スポーツファッションメーカー「BOGNER」のパフォーマンスブランド「FIRE+ICE」とのコラボレーションで誕生。

ダークバイオレットパールエフェクトのボディカラーや21インチホイール、インテリアの色使いなど、特徴的なデザインが施されている。

フォルクスワーゲンがワンオフ「ID.3 GTXFIRE+ICE」を初公開、伝説のゴルフⅡ FIRE AND ICEを最新技術で再解釈

2024年9月6日(現地時間)、フォルクスワーゲンAGはスイスのロカルノで開催された ID. ミーティングで ワンオフのコンセプトカー「ID.3 GTX FIRE+ICE 」を発表した。 ID. ミーティングは「 ID. 」のオーナーや愛好家が集うファンミーティングで、「GTI ミーティング」の「 ID. 版」というべきイベント。フォルクスワーゲンAGはこのイベントをサポートし、ここでスペシャルモデルを発表するのが恒例となっている。

1990年、フォルクスワーゲンAGは特別仕様「ゴルフⅡ FIRE AND ICE(ファイヤー&アイス)」を発表して大きな注目を集めた。ドイツ映画「Fire, Ice & Dynamite」とタイアップして開発されたスペシャルモデルで、光の入射によって紫から黒までさまざまに変化する「ダークバイオレットパールエフェクト」のボディカラー、光沢仕上げの15インチのエストリル製ホイール、FIREとICEを表す2色のインテリアなどが評判を呼び、とくに60台限定で生産されたGTIバージョンは今なおファンの間で語り継がれる伝説のモデルとなっている。

今回公開されたコンセプトカー「ID.3 GTX FIRE+ICE 」は、この1990年「ゴルフⅡ FIRE AND ICE」をイメージして、ミュンヘンを拠点とするスポーツファッションメーカー「BOGNER」のパフォーマンスブランド「FIRE+ICE」とのコラボレーションにより誕生したモデル。

ID.3シリーズのなかでもっとも高性能なID.3 GTX Performanceをベースに、「ダークバイオレットパールエフェクト」を最新技術で進化させた「エレクトリックバイオレットパールエフェクト」を新開発して採用。このスペシャルカラーはダークブルーのベースコートに特殊なガラスビーズを含む塗料を重ねた3層塗装で、見る角度によってダークブルーからバイオレット、さらにはブラックに表情を変化させる。

また、ボディ側面の幾何学的なパターン、光沢のあるひねりを加えた青いアルマイト塗装仕上げの21インチホイールも大きな特徴となっている。

インテリアは「FIRE」を表すレッドと「ICE」のブルーの2色でコーディネイト。運転席側のシートとステッチにレッド、助手席側にはブルーが使われる。アルミのペダルには、ID.ファミリーで知られている再生/一時停止デザインではなく、アクセルペダルに「FIRE」のマーク、ブレーキペダルに「ICE」のマークが入れられる。

また「BOGNER FIRE+ICE コレクション」デザインにより、インテリアにはさまざまな色、生地、要素が盛り込まれている。たとえばシートはキルティング加工されて、象徴的なBジッパーは「BOGNER FIRE+ICE コレクション」ダウンジャケットのデザインを反映。シートのジッパーを開くと、その下には1990年代のオリジナルのFIRE AND ICEの生地が現れるという趣向も凝らされている。また、フロントシートの裏側には「BOGNER FIRE+ICE コレクション」のバッグのウェビングも使用されている。

フォルクスワーゲン ブランド チーフデザイナーのアンドレアス・ミント氏は、「ID.3 GTX FIRE+ICEで、ID.3 GTX Performanceがいかにエモーショナルな存在であるとを示すことができました。デザインチームは、90年代に人気を博した伝説のモデルを再解釈し、さらに発展させました」とコメント。BOGNER FIRE+ICE のトム・ベッカー氏は「当社のパフォーマンスブランド『FIRE+ICE』とスポーティな『ID.3 GTX』の組み合わせは、伝説のゴルフⅡFIRE AND ICEの現代的な解釈でした。そのために当社のオリジナル素材やアクセサリーの多くをインテリアにしました」と語っている。

現時点では生産計画は発表されていないが、市場の反応次第で特別仕様として設定される可能性もある。