“水の上を走る”ゴルフや“ロング版”ゴルフも展示! 独ウォルフスブルグで開催されたVWゴルフGTIの祭典「GTIフェスタ」が面白い

AI要約

GTIミーティングが40年以上続いてきたが、新型コロナウィルス感染症の影響と地元自治体の規制で開催が困難になった。

フォルクスワーゲンが主催するGTIフェスタが始まり、新たな会場でイベントを成功裏に開催した。

多彩なカスタマイズ車が展示され、特にドイツらしい「メカ・オタク」的な車両が目立った。

“水の上を走る”ゴルフや“ロング版”ゴルフも展示! 独ウォルフスブルグで開催されたVWゴルフGTIの祭典「GTIフェスタ」が面白い

 フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」のためのファンクラブ・イベントとして40年以上にわたって開催されてきた「GTIミーティング」が、2024年の今年は「GTIフェスタ」と名前を変え、フォルクスワーゲンのお膝元であるドイツ・ウォルフスブルグで実施されました。

 伝統的にオーストリアのヴェルター湖周辺で開催されてきたGTIミーティングは、参加者が急増して社会現象を巻き起こしていたほか、新型コロナウィルス感染症の影響もあって地元自治体が大規模イベントの実施を禁止する事態を招いています。

 ところが、2022年にはイベント自体は中止されていたにもかかわらず、およそ5000台の車両が自主的に集結。これを受けて警察が約3700件もの取り締まりを行うという騒ぎとなりました。

 つまり、ヴェルター湖周辺でのGTIミーティングはもはや諦めざるを得ない状況に追い込まれたのです。

 そこに救いの手を差し伸べたのが、ゴルフGTIの生みの親であるフォルクスワーゲンでした。

 同社は、これまでGTIミーティングを主催してきたファンクラブなどと連携。場所をウォルフスブルグに移すとともに、名前をGTIフェスタと改め、自らの手でイベントを執り行ったのです。

 その第1回となった今年は、サッカー場であるフォルクスワーゲン・アリーナ周辺に700台以上のゴルフGTIやゴルフRが展示されたほか、会場周辺の駐車場には2500台もの車両が集まり、イベントを盛り上げました。

 ちなみに、展示車の多くはいわゆるカスタマイズドカーで、車高を極端に下げたり、ワイドタイヤに履き替えた車両を多く見かけました。いっぽうで、日本のカスタマイズドカーのようにエアロパーツを取り付けているのは少数派で、“鬼キャン”も目にしませんでした。

 それよりもエンジンルーム内をピカピカに磨き上げる「メカ・オタク」的なカスタマイズドカーを多く見かけたのは、いかにもドイツらしいといえるでしょう。