〔欧州株式〕軒並み下落=英0.73%安、独1.48%安(6日)

AI要約

週末の欧州株式市場は軒並み下落し、英FTSE100は6営業日続落した。

アメリカの雇用統計が市場予想を下回り、世界経済の先行きに懸念が広がった。

FTSEとDAXの構成銘柄では、いくつかの企業が大きな下落や上昇を記録した。

 【ロンドン時事】週末6日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比60.24ポイント(0.73%)安の8181.47と、6営業日続落して引けた。週間ベースでは2.33%安。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.48%安(週間は3.20%安)、フランスCAC40種指数は1.07%安(同3.65%安)、ストックス欧州600種指数は1.07%安(同3.52%安)だった。

 この日発表された8月の米雇用統計は、失業率が前月比で改善したものの、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数が市場予想を下回った。世界経済をけん引する米国の景気の先行きに懸念が強まり、欧州市場でも幅広い銘柄に売りが出た。

 FTSEの構成銘柄では、住宅大手ビストリー・グループが6.29%安、高級衣料のバーバリーが5.18%安、産銅大手アントファガスタが3.76%安と下げを主導。一方、水道大手セバーン・トレントは1.50%高、医療機器のスミス・アンド・ネフューは1.40%高、水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリティーズは1.14%高と買われた。

 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが6.69%安と急落し、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが3.54%安、ミュンヘン再保険が3.32%安で続いた。半面、ドイツ取引所は1.33%高、エネルギー大手イーオンは0.95%高、医療機器のザルトリウスは0.85%高で取引を終えた。