「コンバーチブル」に「カブリオレ」に「ロードスター」に「オープンカー」! なんと8種類もある屋根空きクルマの呼び方の使い分けを整理した

AI要約

オープンカーの呼び名についての説明。和製英語の「オープンカー」や独・仏車の「カブリオレ」、米・英車の「コンバーチブル」などがある。

カブリオレとはフランスで考案された馬車の名称であり、現在は主にフランスやドイツ車の4人乗りオープンカーに使われる。

コンバーチブルは英語圏の国の4人乗りオープンカーで、カブリオレ代わりに使われることが多い。

「コンバーチブル」に「カブリオレ」に「ロードスター」に「オープンカー」! なんと8種類もある屋根空きクルマの呼び方の使い分けを整理した

 男A「フォルクスワーゲン ゴルフのコンバーチブル、中古で買おうかと思ってるんだよね」

 男B「いいじゃん。でもさ、ゴルフのオープンカーはコンバーチブルじゃなくて、カブリオまたはカブリオレっていう車名なんだよね。ドイツ車の4座オープンカーは『カブリオレ』と名付けられる場合がほとんどかな」

 男A「ふーん、そうなんだ。あ、そういえばミニのカブリオレ? の中古車にも興味あるんだけど、どう思う?」

 男B「ミニは『コンバーチブル』ね。ドイツ車だけど」

 男A「……」

 このような会話が、日本のどこかでされているかどうかは知らないが、いずれにせよ「オープンカーの呼び名」はややこしい。上記のように「カブリオレ」があったり「コンバーチブル」があったり、はたまた「ロードスター」もあれば「スピードスター」もある。さらには「スパイダー」「ドロップヘッドクーペ」などのよくわからない呼び名もあるということで、「もう何がなんだかわかんねぇよ!」と頭を掻きむしっている人もいるのかもしれない。

 そんな人に向けて本稿では「オープンカーの呼び名各種」について、いま一度整理してみることとしたい。

→和製英語

 「屋根を開けられるクルマ全般」のことを、日本ではとりあえず「オープンカー」と呼ぶのが一般的。ただし、これは和製英語であるため、海外で「This is an open car」とかいってもたぶん通じない。

→主に独・仏車の4人乗りオープンカー

 カブリオレ(cabriolet)とは、もともとは19世紀にフランスで考案された、折りたたみ式の幌が付いた軽量・軽装の馬車のこと。現在では主にフランス車またはドイツ車の、折りたたみ式ルーフを備えた4人乗りオープンカーに対して使われている。

→主に米国・英国車の4人乗りオープンカー(※ふたり乗りの場合も)

 意味合いや形状としてはカブリオレとほぼ同じだが、アメリカや英国など英語圏の国の4人乗りオープンカーは、カブリオレではなく「コンバーチブル」と名乗る場合が多い。コンバーチブル(convertible)とは、「転換可能な」というような意味の英語だ。