東京株、5日続落 米株下落で一時1100円超安
AI要約
9日の東京株式市場は、米国株安を受けて売りが優勢となり、日経平均株価は175円72銭安の3万6215円75銭となった。
米国市場では景気後退懸念が強まり、週明けの東京市場も全面安となったが、円相場が振れたことで下落幅を縮小した。
海外投資家が様子見姿勢を示す中、個人投資家による短期売買が中心となり、相場は不安定となった。
9日の東京株式市場は、米国株安を受けて売りが優勢となった。日経平均株価の終値は前週末比175円72銭安の3万6215円75銭と5営業日続落。午前中、1100円超下落する場面もあった。
6日の米国市場では、雇用統計の就業者数の伸びが市場予想を下回ったことなどから景気後退懸念が強まり、米主要株価指数は下落。これを受けて、週明けの東京市場も朝方は全面安となった。米半導体大手の売上高予想が慎重で、東京市場でも半導体株の下落幅が大きかった。自動車株も軟調だった。
ただ、取引開始後に外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れたことなどから買い戻しが入り、午後にかけて日経平均は急速に下落幅を縮小した。9日の日経平均の高値と安値の差は1000円を超えた。海外投資家は米大統領選や自民党の総裁選を前に様子見姿勢で、「個人投資家による短期売買が中心」（国内証券）といい、不安定な相場になった。
