グーグルがオンライン広告で支配的地位乱用、英当局が指摘

AI要約

英国競争規制当局は、グーグルがオンライン広告で支配的地位を乱用して競争を制限したと暫定的に認定した。

グーグルはCMAの見解に異議を唱えており、適切に対応すると表明。

グーグルはアドテクノロジーを擁護し、米司法省や欧州委員会も調査を行っている。

グーグルがオンライン広告で支配的地位乱用、英当局が指摘

Paul Sandle

[ロンドン 6日 ロイター] - 英競争規制当局の競争・市場庁(CMA)は6日、米アルファベット傘下グーグルについて、オンライン広告における支配的地位を乱用して競争を制限したと暫定的に認定したと発表した。

CMAは、グーグルが自社の広告枠取引所を優遇し、オープンディスプレー広告技術で反競争的慣行を行っていると考えており、何千もの英国の出版社や広告主に損害を与えている可能性があると指摘した。

グーグルはCMAの見解に同意せず、適切に対応すると表明した。

同社広告部門の幹部は、グーグルのアドテクノロジー(広告配信の最適化技術)ツールはウェブサイトやアプリがそのコンテンツに資金を提供するのを助け、あらゆる規模の企業が新しい顧客に効果的にアプローチできるようにしていると説明。問題の核心は、アドテク分野に関する誤った解釈にあると述べた。

米司法省と欧州委員会もアドテク分野におけるグーグルの動きを調査している。

CMAは、少なくとも2015年以降、グーグルが広告サプライチェーンの買い手側と売り手側の両方で支配力を乱用し、マッチングで自社の広告枠取引所を優遇していたことが暫定的に判明したと発表。

今後の対応を決定する前に、グーグルからの説明を検討するという。