午後3時のドルは142円半ばへじり安、米雇用統計控え思惑先行

AI要約

午後3時現在、ドル/円は142円半ばで取引されており、米雇用統計の発表を控えてドル安/円高の展開が続いている。

市場では、米経済指標の弱さや雇用市場の悪化への懸念から、ドル安/円高の動きが予想されており、短期筋の思惑による影響が大きい状況だ。

通貨オプション市場では、ドル/円の予想変動率が過去最大の水準に上昇し、今後の取引の不安定さが示唆されている。

午後3時のドルは142円半ばへじり安、米雇用統計控え思惑先行

Shinji Kitamura

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の142円半ばで取引されている。米金利の低下とともにドルが売られるなど、米雇用統計の発表を今夜に控え、市場の思惑が先行する形となった。

143円前半でもみ合いが続いていたドルは、午後2時過ぎから次第に上値が重くなり、一時142.30円まで下げ幅を広げた。アジア時間の取引で米10年債利回りが前日海外の水準を下抜け、一時3.70%と1カ月ぶり水準へ低下したことが、売り手掛かりとなったもようだ。

市場では、最近の米経済指標に弱さが目立っていること、前回の雇用統計が大きな下振れとなったことなどから、今回も雇用市場の悪化を示すものになるとの思惑が出回っており、発表前からドル安/円高が進む一因となった可能性があるという。

ドル/円は「金利差の大きさなどもあって、(雇用統計発表後に)主要通貨ペアの中で最も大きな動きが見込める」(FX会社)ことも、短期筋の思惑に値が振れやすい一因となっている。

通貨オプション市場では、ドル/円の翌日物の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が20%台と、日経平均が過去最大の下げを記録し、ドルも141円台へ急落した8月上旬以来の水準へ上昇した。きょうのドル/円が上下2円近い変動となる可能性を示している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 142.61/142.62 1.1116/1.1118 158.54/158.56

午前9時現在 143.38/143.39 1.1111/1.1112 159.31/159.34

NY午後5時 143.44/143.46 1.1110/1.1111 159.36/159.41