欧州航空当局、エアバスＡ350―1000型機エンジン部品の検査勧告
AI要約
欧州航空安全局はキャセイ・パシフィック航空が運航するA350-1000型機にエンジン部品の不具合が見つかったため、全航空会社にA350-1000型機のエンジンを目視検査するように緊急勧告を出した。
エンジン部品の燃料漏れが問題の原因とされ、キャセイは48機のA350-1000型機の検査を行い、15機で部品の交換が必要と判明した。
欧州航空安全局は全航空会社に30日以内に燃料ホースの目視検査を行うよう勧告している。
Joanna Plucinska Tim Hepher
[ロンドン/パリ ５日 ロイター] - 欧州航空安全局（ＥＡＳＡ）は５日、香港キャセイ・パシフィック航空が運航していたエアバス製「Ａ３５０」機にエンジン部品の不具合が見つかった問題を受け、航空各社にＡ３５０─１０００型機のエンジンを目視検査するよう緊急勧告を出した。
キャセイでは２日にスイスのチューリヒに向かっていたＡ３５０─１０００型機が香港に引き返す事態となった。その後、エンジン部品の燃料漏れが原因であることが分かった。同型機は英ロールス・ロイス製「ＸＷＢ－９７」エンジンを搭載している。
ＥＡＳＡはこの問題についてエンジンに燃料を送るホースの不具合で火災が発生し、乗員が迅速に対処していたと確認した。
キャセイは同型機計４８機の検査に乗り出し、部品の交換が必要な機体１５機が見つかったと発表。７日までに全機が運航を再開する見込みとしている。
ＥＡＳＡは勧告について、キャセイの検査結果などを踏まえた予防措置だと説明。Ａ３５０は大型のＡ３５０─１０００型機と小型のＡ３５０─９００型機があるが、今回の検査はＡ３５０─１０００のみが対象となる。
ＥＡＳＡは航空各社に３─３０日以内に燃料ホースの目視検査を行うよう勧告した。
