ダイムラー・トラック会長、新CEOは市場低調への対応を

AI要約

ドイツ商用車大手のダイムラートラックは、新しいCEOの就任を受けて、需給が鈍化する中で収益性を強化する必要があるとの見解を示した。

現CEOは退任するが年内まで経営委員に留まり、具体的な対応策には言及しなかった。

新型コロナウイルスの影響や部品不足により、需要低迷が続き、商用車による公害を減らす課題もある。

ダイムラー・トラック会長、新CEOは市場低調への対応を

[シュツットガルト 5日 ロイター] - ドイツ商用車大手ダイムラー・トラックのジョー・ケーサー会長は5日、商用車需要がさらに鈍化する見通しを示し、新たに最高経営責任者(CEO)に就任するカリン・ラドストロム氏は対応策を講じる必要があると表明した。同氏の就任は10月1日付。

同社は4日遅くラドストロム氏が次期CEOに就く人事を発表した。ケーサー氏は会見で、同社の収益性は競合勢を考慮するとまだ十分ではなく、中長期的に強化する必要があると述べた。ラドストロム氏が講じるべき具体策については言及しなかった。

マルティン・ダウム現CEOは予定通り引退するが、今年いっぱい経営委員の職にとどまる。

同社は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で半導体やその他の部品が不足し、生産コストが上昇したため需要の低迷に直面している。業界は商用車による公害を減らすという課題への対応も迫られている。