整備で出た廃油! どのような方法で処分すればよいのか?

AI要約

バイクのメンテナンスで出るさまざまな種類のオイルの廃棄方法について紹介。

整備工場が併設されたオイル販売店で廃油を引き取ってもらう方法。

廃油の引き取りが可能な店舗やガソリンスタンドでの注意点について。

整備で出た廃油! どのような方法で処分すればよいのか?

 バイクのメンテナンスで出る「オイル」と呼ばれるものは、エンジンオイルだけでなくギアオイルやブレーキオイルなど、さまざまな種類が存在します。

 バイクは比較的セルフメンテナンスがしやすいことから、各種オイルを交換する人も少なくありません。しかし、いざメンテナンスが完了し、使用済みオイル(以下、廃油)の処分方法に困る人も多いのではないでしょうか。

 廃油を排水溝などから下水に流す、保存容器などに移し森林などにポイ捨て、河川に流すなどの間違った方法で処分すると「廃棄物処理法違反」とみなされ、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金という厳罰が科せられることになってしまいます。

 では、廃油はどのように処分すればよいのでしょうか。

 まずひとつ目の方法は、エンジンオイルを販売しているバイク用品店などに廃油の引き取りをお願いするというもの。ただし販売店へ廃油を持ち込む場合、「エンジンオイル交換などの整備をおこなっている整備工場が併設されている販売店に限られる」という点に注意が必要です。

 また整備工場には、廃油を一時的に溜めて置ける「油槽」と呼ばれるものが設置されている場合が多いです。オイル販売店かつ整備工場が設置されたお店であれば、油槽に廃油が入る余裕があり、なおかつバイク一台から排出された数リットル程度の少量の廃油であれば、引き取ってもらえる可能性があります。

 ただし、廃油の引き取りが有料である店舗や、無料で引き取り可能であるものの引き取り量の上限を設定している店舗も。また、廃油の引き取り自体を受け付けていない店舗や、オイルの種類によっては廃油の引き取り不可のものもあるので、事前に電話などでどのような種類の廃油をどれほど持ち込むかを伝えておき、処分が可能であるかを確認しておくとよいでしょう。

 そして油槽は一時的に廃油を溜めておくものなので、溜まった廃油は定期的に廃油取扱業者が回収します。そのため業者が回収に来る直前では、油槽内がいっぱいで引き取りができない可能性もゼロではありません。

 また油槽が設置されているか否かという点から、ガソリンスタンドでも廃油を引き取ってもらえる可能性があります。

 しかし、近年主流となっているセルフのガソリンスタンドの場合、整備工場が設置されていない、もしくはオイル交換をおこなっていないなどの理由から、油槽が設置されておらず廃油の引き取り不可であるお店も少なくありません。ガソリンスタンドへお願いする場合も、廃油の引き取りが可能であるかを事前に確認しておくと安心です。