米スターリンク、ブラジルでXへの接続遮断 最高裁命令受け入れ

AI要約

ブラジル最高裁の命令に従うため、スペースX傘下の衛星通信サービス会社「スターリンク」がイーロン・マスク氏のXへのアクセスを遮断した。

ブラジルの規制当局との対立から始まった状況が、スターリンクが口座凍結などの法的手続きを開始することに発展している。

しかし、口座凍結命令への異議申し立て期限が過ぎており、今後の対応は不透明としている。

米スターリンク、ブラジルでXへの接続遮断 最高裁命令受け入れ

[3日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙企業スペースX傘下の衛星通信サービス会社「スターリンク」は3日、マスク氏が所有するXへのアクセス遮断を命じたブラジル最高裁の命令に従うと発表した。2日にはブラジルの規制当局に対し、この命令に従わない意向を伝えていたが、方針を変えた。

ブラジル通信規制当局は2日、インターネットの全プロバイダーに対して国内におけるXへのアクセスを禁じたデモラエス最高裁判事の命令には従わないとスターリンクから通告があったと発表。しかし当局者によると、3日にスターリンクから、方針を撤回し、数時間以内にXへの接続を遮断すると連絡があった。

当局はスターリンクが既にXへのアクセス遮断を開始したことを確認した。

最高裁がXに命じた情報拡散対策にマスク氏が反発したことで両者は対立。その後ブラジルのXの法的代表者を指名するよう最高裁が命令したが、Xがこれに応じなかったため、罰金支払いを科せられ、デモラエス氏は支払いを迫る目的でスターリンクの銀行口座を凍結し、ブラジルでの金融取引を禁止した。

スターリンクはXへの投稿で、口座凍結などの措置に対する法的な手続きを既に開始し、法で許される全ての手段を追求していくと表明した。

ただ3日に明らかになった裁判所の書類によると、口座凍結命令への異議申し立て期限は過ぎており、同社が今後具体的にどう対応するのかは不明だ。