〔NY外為〕円、146円台前半(30日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を受けて円安・ドル高の流れが強まり、円相場は1ドル=146円台前半に下落した。

米個人消費支出物価指数の発表やインフレ鈍化の予想から、円売り・ドル買いが進み、米長期金利の上昇も円相場を押し下げた。

午後は連休前の持ち高調整により、円相場はじりじりと値を下げる一方、ユーロは対ドルで1.1042~1.1052ドル、対円で161円47~57銭の円安・ユーロ高。

 【ニューヨーク時事】週末30日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇をきっかけに円売り・ドル買いが強まり、円相場は1ドル=146円台前半に下落した。午後5時現在は146円15~25銭と、前日同時刻(144円94銭~145円04銭)比1円21銭の大幅な円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は、円安・ドル高基調となった海外市場の流れを引き継ぎ、145円40銭で取引を開始。米商務省が朝方発表した7月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇し、伸び率は前月から横ばいとなったほか、市場予想(2.6%=ロイター通信調べ)を下回った。改めてインフレ鈍化傾向が確認される一方、市場では9月会合で50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げが行われるとの見方が後退。発表後には米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いの流れが強まった。

 指標の消化が進むと長期金利が一段と上昇する場面もあり、円相場はじりじりと値を下げた。ただ午後は、レーバーデーに伴う連休を控えた持ち高調整が中心でもみ合った。

 米ミシガン大学が午前発表した消費者調査によると、8月の景況感指数(確報値)は67.9と、市場予想である68.0をわずかに下回った。しかし、市場の反応は限定的だった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1042~1052ドル(前日午後5時は1.1072~1082ドル)、対円では同161円47~57銭(同160円60~70銭)と、87銭の円安・ユーロ高。