〔東京外為〕ドル、144円台後半=日本株堅調で強含み(30日午後3時)

AI要約

午後の東京外国為替市場では、日経平均株価の堅調な動きを受けて、ドルは強含んでいる。現在、1ドル=144円87~87銭と16銭のドル高・円安。

午前は国内輸出企業によるドル売りに押され、一時は水準を下げたが、その後は推移が横ばい。午後も取引材料に欠け、小動きが続いた。

月末の動きや米個人消費支出の発表を前に、リスク選好姿勢や様子見姿勢が広がり、ドル売り・円買いが続いた。ユーロは対円で上昇、対ドルで小動き。

 30日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、堅調な日経平均株価を受け、1ドル=144円台後半で強含んでいる。午後3時現在は、144円87~87銭と前日(午後5時、144円71~72銭)比16銭のドル高・円安。

 午前は、国内輸出企業によるドル売りに押され、144円60銭台に水準を切り下げた。ただ、その後は取引材料に欠き、144円70~80銭台で推移した。

 午後も引き続き材料難の中、144円80銭台を中心に小動き。午後3時前には日経平均株価の堅調な動きを背景に、リスク選好姿勢が広がり、144円90銭台に水準を切り上げた。

 東京時間は「月末の動きで、実需の売りがやや多く出た」(大手邦銀)とされ、ドル売り・円買いが優勢となった。ただ、日本時間の今夜発表される米個人消費支出(PCE)物価指数を前に、「様子見姿勢が広がっている」(外為仲介会社)との見方も多く、この後も小幅な値動きになるもよう。

 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルで小動き。午後3時現在、1ユーロ=160円45~49銭(前日午後5時、161円03~08銭)、対ドルでは1.1077~1077ドル(同1.1127~1128ドル)。