オープンAIとアンソロピック、AIモデル研究で米政府と契約

AI要約

米政府がオープンAIとアンソロピックとの契約を発表。両社の人工知能(AI)モデルの研究・試験・評価が行われる。

AI技術の安全性と倫理的な利用に注目し、厳格な監視が必要とされている状況下での契約。

契約により、USAISIが両社の新モデルにアクセスできるようになり、能力とリスクを共同で評価可能。対話型AI「チャットGPT」の開発も関連。

オープンAIとアンソロピック、AIモデル研究で米政府と契約

[29日 ロイター] - 米政府はオープンAIとアンソロピックの人工知能(AI)モデルの研究・試験・評価に向け、両社と契約を結んだ。米商務省傘下の国立標準技術研究所(NIST)に設置されたAI安全研究所(USAISI)が29日に明らかにした。

両社はAI技術の安全かつ倫理的な利用を巡り、規制当局の厳しい監視の目にさらされている。

アンソロピックの共同創業者ジャック・クラーク氏は「安全で信頼できるAIはこの技術がポジティブな影響を与えるために極めて重要になる。USAISIとの協力は彼らの幅広い専門知識を活用し、当社のモデルを広く展開する前に厳格にテストするものだ」と述べた。

契約により、USAISIは両社の主要な新モデルに公開前と公開後にアクセスできるようになる。

AIモデルの能力とリスクを評価する共同研究も可能になる。

対話型AI「チャットGPT」を開発したオープンAIのジェイソン・クォン最高戦略責任者(CSO)は「責任あるAI開発における米国のリーダーシップを明確にする上で、研究所が果たす重要な役割があると考えている」などと述べた。