バフェット氏の投資会社バークシャー、時価総額1兆ドル突破 「米経済の代名詞」への信頼を反映

AI要約

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの時価総額が1兆ドルを突破し、市場の信頼を集めている。

米国内の時価総額1兆ドル以上の企業は6社あり、うち7つの超大型株「マグニフィセント・セブン」に加盟している。

バフェット氏は94歳でバークシャーを1965年から経営し、複合企業へと成長させた。同社は多岐に渡る事業を展開しており、バフェット氏の資産は約1450億ドルで世界6位の富豪となっている。

バフェット氏の投資会社バークシャー、時価総額1兆ドル突破 「米経済の代名詞」への信頼を反映

「オマハの賢人」と呼ばれる米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる、投資会社バークシャー・ハサウェイの時価総額が28日、初めて1兆ドル台に乗せた。多くの人が米経済の代名詞と捉える同社への市場の信頼を表している。

これまでに時価総額が1兆ドルを突破した他の6社は、アップル、エヌビディア、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタプラットフォームズだ。この6社はいずれも、超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」に含まれている。7銘柄のうち、時価総額が1兆ドルに達していないのはテスラだけだ。

8月30日で94歳を迎えるバフェット氏は、1965年からバークシャーを経営。以降、同社の株価は560万%超上昇。年率約20%で、S&P500の配当込み年率上昇率のほぼ2倍に相当する。

バフェット氏は経営不振だったバークシャーを、巨大な複合企業へと変貌させた。自動車保険のガイコやBNSF鉄道、バークシャー・ハサウェイ・エナジー、ブルックス・ランニングシューズ、デイリークィーン・アイスクリーム、ジンス・ナイフ、ワールドブックなど数多くの事業を抱えている。

バークシャーは今年、保有するアップル株の約半分を売却したが、現在も同社を含む膨大な株式ポートフォリオを保有している。バフェット氏は2006年以降、保有するバークシャー株の半分以上を慈善事業に寄付したが、依然同社株の14%以上を保有。

フォーブス誌によると、バフェット氏の資産は27日時点で約1450億ドル(約20兆9400億円)。世界長者番付では6位につけている。