〔米株式〕ダウ反落、159ドル安=エヌビディア決算を警戒(28日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、半導体企業の決算を控えて警戒感が広がり、利益確定売りにより反落した。

投資家の注目が高まるエヌビディアの決算について不安が広がり、ハイテク株中心に売りが出た。

アパレル企業の決算が不調で嫌気され、衣料品や小売り関連が値下がりした一方、ヘルスケアや金融は買われた。

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク株式相場は、引け後に米半導体エヌビディアの決算を控え警戒感が広がる中、利益確定売りが先行し、4営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比159.08ドル安の4万1091.42ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は198.79ポイント安の1万7556.03で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は3341万株増の7億5477万株。

 投資家の注目度が高いエヌビディアは、決算が市場の期待を下回れば相場全体の急落を招く恐れがある。直近の株高もあり、この日はハイテクを中心に大半の銘柄が売られた。日系証券担当者はエヌビディアについて「新製品の販売見通しなどを注視している」と話した。

 この日発表されたアパレル企業の決算が嫌気され、衣料品や小売り関連も値下がりが目立った一方、ヘルスケアや金融は買われた。ダウ平均は一時400ドル安まで下げたが、取引終盤にかけて値を戻した。

 個別銘柄では、ナイキが2.9%安、インテルが2.3%安、セールスフォースが2.0%安、シスコシステムズが1.7%安、ウォルト・ディズニーが1.6%安。一方、アメリカン・エキスプレスとアムジェン、メルクはいずれも0.8%高、ジョンソン・エンド・ジョンソンは0.6%高。