高速道路の逆走事故は高齢者だけではなかった! 最新カーナビで“逆走”を防げるって本当?

AI要約

逆走事故が増加している現状について

逆走は年齢に関係なく誰にでも起こり得る危険性があること

カーナビに搭載されている逆走警告機能の重要性と使い方

高速道路の逆走事故は高齢者だけではなかった! 最新カーナビで“逆走”を防げるって本当?

近頃、高速道路の逆走による死傷事故ニュースを多く目にする。いずれも原因はドライバーの運転ミスであるだけに、ハンドルを握っている以上は自分が「加害者」になる可能性は大いにある。

たとえあなたが高齢者でなくても、勘違いや標識の見落としなどをすれば逆走の危険性はゼロではない。

国土交通省・高速道路会社発表のデータによると、過去(平成23年~令和4年)の事故または確保に至った逆走事案でドライバーの年齢は75歳以上が45%と割合では半数近くになるが、30~65歳未満が24%、30歳未満が8%となっている。逆走は決して高齢者によるものだけではないのだ。

逆走時の多くは自分が逆走したことを認識せずに走り続けてしまうことがほとんどで、これが大事故を引き起こす。

だから逆走していることをドライバーが早いタイミングで気付けば事故を防げる可能性が高い。

あまり知られていないのだが、じつはパナソニック、パイオニア(カロッツェリア)、ケンウッド、アルパインなど最新の市販カーナビの多くには「逆走警告機能(メーカーにより名称は異なる)」が搭載されている。

パナソニックのカーナビ・ストラーダの最新モデルを例に挙げると、「逆走注意アラーム」と「逆走検知警告」という2段構えの機能によって高速道路や都市高速道路(一部を除く)での逆走を未然に防ぐことができる。

「逆走注意アラーム」はパーキングエリアやサービスエリアで休憩した後、再度走り出す際に注意を促してくれる。

「現在、自動車専用道路を走行しています。逆走にご注意ください」というアナウンスが流れるとともに画面には「本線に合流時 逆走にご注意ください」とテキストも表示される。これならば走り出す方向を間違えないようドライバーが強く意識できる。

万一、それでも逆走してしまった場合は「逆走検知警告」が作動し、「逆走のおそれがあります。進行方向にご注意ください」というアナウンスと同時に画面を覆うほどの大きさで「逆走注意」アイコンが現れる。

これは画面上の「解除」ボタンにタッチするまでは表示し続けるためドライバーは気づきやすい。

なお、これらの機能はデフォルトでONになっているためユーザーによる設定は不要だ。カーナビを購入する際にはこのような安全・安心機能が搭載されているかどうかもチェックしておくといいだろう。