〔東京外為〕ドル、145円近辺=実需買いや米金利上昇で上伸(27日午後5時)

AI要約

27日の東京外国為替市場では、ドルは実需買いや米長期金利の上昇で145円近辺に上昇し、円安の展開となった。

午前は国内輸入企業の実需買いで一時144円90銭台に到達したが、調整売りの影響で一時軟化。午後には再び144円90銭前後に戻った。

ドルが145円20銭近辺まで上昇する場面もあったが、ポジション調整などによる動きが見られた。注目はFRBの利下げ幅や金利引き下げペース、そして米雇用統計の発表に向けた動向だ。

 27日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需買いや米長期金利の上昇などに支援され、1ドル=145円近辺に上伸した。午後5時現在は、144円98~99銭と前日(午後5時、143円88~89銭)比1円10銭のドル高・円安。

 午前は、国内輸入企業による実需買いなどで、144円90銭台に上伸した。実需買い一服後は、調整売りで144円60銭台まで軟化。正午にかけては、144円90銭前後に値を戻した。

 午後は、調整売りなどに押され、いったん144円50銭台に水準を切り下げた。その後は手掛かり材料に欠ける中、144円70銭台を中心に推移。午後4時半ごろに145円20銭近辺まで上昇する場面があったが、ドル買い一服後は145円前後で推移している。

 東京時間の終盤にドルが買われた動きについて、市場では「特に材料がない中、ポジション調整の動きではないか」(運用会社)との声が聞かれた。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ幅と金利引き下げペースが焦点となる中、これらを見極める上で「米雇用統計が注目される」(大手証券)との見方が増えている。

 ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルで小動き。午後5時現在、1ユーロ=161円85~86銭(前日午後5時、160円88~89銭)、対ドルでは1.1163~1164ドル(同1.1180~1181ドル)。