〔NY外為〕円上伸、一時144円台後半(23日午前11時20分)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、パウエルFRB議長の9月利下げを示唆する発言を受けて円買い・ドル売りの流れが強まり、円相場が急上昇した。

パウエルFRB議長は金融緩和への政策転換の時機が到来したと強調し、9月のFOMCでの利下げ開始を示唆したことで円高・ドル安の動きが加速した。

ユーロは対ドル・対円ともに円安・ユーロ安の傾向を見せた。

 【ニューヨーク時事】週末23日午前のニューヨーク外国為替市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の9月利下げを示唆する発言を受けて円買い・ドル売りの流れが強まり、円相場は一時1ドル=144円67銭近辺まで上伸した。午前11時20分現在は144円70~80銭と、前日午後5時(146円26~36銭)比1円56銭の大幅な円高・ドル安。

 パウエルFRB議長は23日、西部ワイオミング州で開催されている年次シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、インフレ鈍化と労働市場の減速を踏まえ、金融緩和へ政策転換する「時機が到来した」と強調した。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始決定を示唆する発言をきっかけに米長期金利が低下。日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが加速し、円はレンジを切り上げた。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1190~1200ドル(前日午後5時は1.1107~1117ドル)、対円では同162円00~10銭(同162円49~59銭)と、49銭の円高・ユーロ安。