水没から車を守る特殊シート まるで船…プカプカ浮かぶ 住宅メーカーが開発

AI要約

大雨による車の浸水被害を防ぐ特殊シートが開発された。

シートは車を水に浮かせ、浸水を防ぐ仕組みとなっている。

使い方は簡単で1人でも簡単に設置可能であり、価格は8万8000円。

水没から車を守る特殊シート まるで船…プカプカ浮かぶ 住宅メーカーが開発

 台風が近付く時、車への被害を心配する人も多いと思います。大切な車を守る秘密兵器を住宅メーカーが開発しました。

 台風による激しい雨。雷を伴う局地的な大雨。猛烈な雨が降ると、車の浸水被害が多く発生します。そこで今年開発されたのが、大雨の被害から車を守る特殊シートです。

 車が置かれた囲いの中に大量の水を入れていきます。水位が上がってくると、車が浮き始めました。車内への浸水を防いでいるのです。

小野田産業 技術部

滝川真哉部長

「車をシートでくるむことによって、船と同じ形状になります。それによって水に浮くということになります」

 開発したのは静岡市にある住宅メーカー。軽くて強い特殊な素材を使いました。おととしの台風災害で、多くの車が水につかった被害を受けて考案されました。

 その使い方とは時間がかからず、しかも1人でできるという“優れもの”でした。

 大雨などによる車の浸水を防ぐために開発された特殊シート。使い方は、まず、シートの上に車を移動。付属の吸盤を車体に取り付け、下から覆います。

 その後に上から別のシートカバーをかぶせる二層の構造で、中に水が入るのを防ぎます。

滝川部長

「1人でセッティングできるというのを第一条件として開発を進めてきた。時間の目安としては5分から6分でセッティング完了できる」

 オプション品の固定バンドを使用することで、水に浮いた車の漂流や他の車などへの衝突も防げるといいます。

 実証実験では、自治体の関係者など多くの人が視察に訪れました。

 気になる価格は8万8000円(税込み)。今月から販売を始め、すでに30セットほど売れているということです。

滝川部長

「最終的には大型車や特殊車両、消防車や救急車など災害時に活用しなければいけない特殊な車両。そういったものに対応できるSAM-CS(サム・カーシート)の開発に取り組んでいきたい」

(「グッド!モーニング」2024年8月27日放送分より)