三井金属の銅箔事業 24年度下期 値上げで15億円増益効果

AI要約

三井金属は、2024年度下期に銅箔製品の値上げを行い、増益効果を見込んでいる。固定費の削減や円安も利益に寄与し、24年度通期の経常利益予想を上方修正した。

市場環境は回復し、特にAIサーバーに使う「VSP」のハイエンド品が好調である。

 三井金属は、2024年度下期に銅箔製品の主力であるキャリア付き極薄電解銅箔「マイクロシン(MT)」など銅箔製品を値上げし、10億―15億円程度の増益効果を見込む。固定費の削減や円安もプラスに働き、24年度通期の機能材料セグメントの経常利益は、従来予想比36・1%増の245億円に上方修正した。全体的に市場環境は回復しており、特にAI(人工知能)サーバーに使う「VSP」のハイエンド品が好調だ。