カナダも中国製EVに関税 追加で100%、米に続き

AI要約

カナダ政府は中国製の電気自動車(EV)に100%の追加関税を課す方針を発表した。一部のハイブリッド車も対象となる。

この措置は、中国の過剰生産能力に対抗し、国内や世界市場でのカナダの競争力を守るために行われるものである。

さらに、中国製の鉄鋼やアルミニウムにも追加の関税が課されることが決定された。

 【ワシントン共同】カナダ政府は26日、中国製の全ての電気自動車(EV)に対し、10月1日から100%の追加関税を課すと発表した。一部のハイブリッド車(HV)も対象とする。同様の制裁関税の強化を予定する米国と足並みをそろえて中国に対抗する構えだが、中国の反発は必至だ。

 フリーランド副首相兼財務相は、中国政府が主導する過剰生産能力に直面し「国内や世界市場でのカナダの競争力が損なわれている」と批判。公平な競争条件を整え、労働者を保護すると強調した。

 中国製EVへの追加関税は、現行の6.1%の関税に上乗せする。EVなど走行時に温室効果ガスを排出しない自動車の購入支援策は、カナダと自由貿易協定(FTA)を結んだ国で製造された製品に絞ることも公表した。

 中国製の鉄鋼、アルミニウムには10月15日から追加で25%の関税を課す。