HSBC、「準富裕層」に熱い視線 英国でトップ5入り狙う

AI要約

HSBCは、英国で富裕層向け資産運用規模を倍増し、国内トップ5に進出する計画を発表した。

準富裕層向け事業を強化し、手数料収入を増やすことを目指す。

HSBCの資産運用規模は世界で7120億ドルに達し、国際的なつながりを強みとして成長を図る。

HSBC、「準富裕層」に熱い視線 英国でトップ5入り狙う

Lawrence White Sinead Cruise

[ロンドン 23日 ロイター] - 英金融大手HSBCは、今後5年間で英国での富裕層向け資産運用規模を1000億ポンド(1310億ドル)に倍増させ、国内でトップ5に食い込む方針を明らかにした。

HSBCのウェルス・アンド・パーソナル・バンキング部門を率いるホセ・カルバリョ氏がロイターの取材に答えた。英国の「準富裕層」向け事業を強化し、手数料収入を増やす考えだ。

準富裕層とは、ロイズ・バンキング・グループの定義では預金残高が7万5000ポンドから25万ポンドの顧客を指す。ロイズと投資協会のデータによると、このセクターには計約4兆ポンドあり、英国の資産運用市場の半分を占める。ロイズや英大手銀行バークレイズも熱い視線を送っている。

HSBCの資産運用規模は世界で計7120億ドルに及ぶ。カルバリョ氏は「国際的なつながりが当社の競争上の強みで、成長の原動力だ」と語った。アドバイザーの層を厚くして対応するという。