黄色ナンバーのフィアット【2】ポーランドで生産され続けた126|2000年式 フィアット 126 マルチ
1973年に始まったポルスキ・フィアット126Pのノックダウン生産。1985年にはフェイスリフトを受けて内外装が変更、さらに87年には126bisが追加された。そして1992年にはポルスキの名は消滅し、単にフィアットと呼ばれるようになった。
ポルスキ・フィアット126Pは東側諸国への輸出を意識したモデルで、長寿を誇り進化を遂げていった。FSM社がフィアット・グループに買収されたことでポルスキの名はなくなり、単にフィアットと呼ばれるようになった。
FIAT 126は初期型のスペックで、エンジンは直列2気筒OHVを搭載していた。主要諸元についても記載されている。
【2000年式 FIAT 126 Vol.2】
1973年からFSMによるノックダウン生産が始まった「ポルスキ・フィアット126P」。
この時代のポーランド政府は、旧東側諸国への輸出も意識しており、仕向地によっては「ザスタヴァ126」名も名乗った126Pは、この時代の東側のモデルの例に漏れず長寿を誇るとともに、時代を経て進化を遂げてゆくことになる。
まず1985年には内外装にフェイスリフトを受けて、前後バンパーが大型化。さらに87年にはフィアット500以来となる直列2気筒OHVエンジンを水冷化して横倒しとしたことで稼いだスペースに、利便性の高い荷室とハッチゲートを設けた「126bis」も追加される。
1987年にはフィアット500以来となる直列2気筒OHVエンジンを水冷化して横倒しとしたことで稼いだスペースに、利便性の高い荷室とハッチゲートを設けた「126bis」も追加される。また1992年にはFSM社がフィアット・グループによって買収され、「フィアット・アウト・ポーランド」となったことから「ポルスキ」の名は消滅した。単に「フィアット」と呼ばれることになる。
FIAT 126 ※スペックは初期型のものです。
主要諸元 Specifications 全長×全幅×全高(mm) 3109×1377×1335
ホイールベース(mm) 1840
トレッド(mm) 1142/1203(前/後)
車両重量(kg) 600
エンジン種類 空冷直列2気筒OHV
総排気量(cc) 652
内径×行程(mm) 77×70
圧縮比 8:1
最高出力(ps/rpm) 17.6/4500
最大トルク(kg-m/rpm) 4.2/3000
ブレーキ 前後ともドラム
タイヤサイズ 前後とも135SR12
初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)