「レクサスLBX」には「MORIZO RR」 人の名前をいただくクルマを検証する

AI要約

フェラーリやオースチン・ヒーレーなど、車名に実在の人名がついたモデルを紹介。

限定生産のスーパーカー「エンツォ・フェラーリ」や、英国スポーツカー「オースチン・ヒーレー」など開発者や設計者の名を冠したモデルも存在。

さまざまな車名に人名がついているモデルがあるが、歴史的な背景や製造背景も含めて紹介。

「レクサスLBX」には「MORIZO RR」 人の名前をいただくクルマを検証する

先日リリースされた「レクサスLBX MORIZO RR」。MORIZOとは言うまでもなくトヨタの豊田章男会長のニックネームだが、それを運転していて思いついたというwebCG編集部のFくんから、「車名に人名がついたクルマって、けっこうありそうな気がしますが、どんなもんでしょう?」と問われた。

そういわれてみると、確かにけっこうありそうだ。そもそもトヨタ(豊田)をはじめ姓がメーカー/ブランド名という例は世界中にあるわけだが、ここではそれは除いて、モデル名、サブネームおよびグレード名に実在の人名がついたモデルを紹介していこう。

まず文句なしに「ザ・人名モデル」であるのが、フェラーリの「エンツォ・フェラーリ」だろう。フェラーリ創業55周年となる2002年に、最近は映画にもなった創業者であるエンツォ・フェラーリの姓名を冠して登場した限定生産のスーパーカー。日本であれば「本田宗一郎」のように、創業者にしてメーカーを象徴するカリスマ的存在の人名をモデル名にしちゃったわけである。

次に開発者や設計者の名を冠したモデル。これはモデル名であると同時にブランド名ともいえる例だが、クラシックなブリティッシュスポーツとして今も人気の高い「オースチン・ヒーレー」。イギリスのオースチン社が元ラリードライバーでエンジニアリング会社を率いるドナルド・ヒーレーとコラボレーションして生まれたモデルで、1952年から1971年まで存在した。

ドナルド・ヒーレーは同時期にアメリカのナッシュ社とのコラボによるスポーツカー「ナッシュ・ヒーレー」もプロデュース。こちらは1951年から1954年までつくられたが、英国製の車体とアメリカ製エンジンを組み合わせたアングロ-アメリカンスポーツのはしりだった。

ドナルド・ヒーレーはオースチンとの契約が終了した後、英国ジェンセン社に会長として迎え入れられた。そこで息子のジェフリー・ヒーレーとともにロータスツインカムを積んだ「ジェンセン・ヒーレー」を開発。これは1972年から1976年までつくられ、日本にもコーンズによって正規輸入された。