MMFに資金流入、米FRB利下げに備え=BofA週間調査

AI要約

マネー・マーケット・ファンド(MMF)への資金流入が増加しており、9月の米利下げに備える動きが見られる。

株式ファンドや債券への資金流入も増加しており、利下げによる影響を期待しているファンドマネジャーが多い。

大口投資家の資金は通常、FRBの利下げ前にMMFに集まり、歴史的には利下げ時には株式か債券への資金流入が増加する傾向がある。

MMFに資金流入、米FRB利下げに備え=BofA週間調査

Harry Robertson

[ロンドン 23日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチの週間調査によると、21日までの週はマネー・マーケット・ファンド(MMF)に370億ドルが流入した。9月の米利下げに備える動きとみられる。

MMFへの資金流入額は3週間の累計で1450億ドルと、1月以来の高水準になる見通しとしている。調査はEPFRのデータを基にしている。

株式ファンドには204億ドル、債券は151億ドル、金は11億ドルがそれぞれ流入した。

多くのファンドマネジャーは利下げによってMMFのリターンが下がり、株式や債券に資金が流入することを期待している。

しかし大口投資家の資金は通常、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ前にMMFに集まる。ファンドには幅広い短期債券が含まれており、短期国債(Tビル)よりも長期にわたって高いリターンが得られる傾向があるからだ。

BofAのストラテジストは「利下げは6兆2000億ドル規模のMMF(部門)による株式購入のきっかけにはならないだろう」と記した。

FRBが最初に金利を引き下げた際、経済が「ソフトランディング(軟着陸)」の状態にあれば、MMFにさらに多くの資金が流入し、「ハードランディング」なら債券に資金が集まる可能性が高いことを歴史が示していると指摘した。

BofAとEPFRのデータによると、投資適格級債券には81億ドルの資金が流入し、43週連続で純流入となった。

新興市場株には47億ドルの資金が流入し、12週連続の純流入となった。