ネスレのシュナイダーCEO退任へ、売上高伸び悩みでベテラン起用

AI要約

ネスレはCEOの交代を発表。マーク・シュナイダー氏からローラン・フレイシェ氏に交代。

フレイシェ氏は長年のベテランで、新型コロナ禍を受けて組織の脱却を図る。

同社は売り上げの減少や価格の問題に直面しており、株価も下落傾向にある。

ネスレのシュナイダーCEO退任へ、売上高伸び悩みでベテラン起用

John Revill Richa Naidu

[チューリヒ/ロンドン 22日 ロイター] - スイスの食品大手ネスレは22日、マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO、58)に代わり、同社ベテランのローラン・フレイシェ氏をトップに起用すると発表した。売り上げが伸び悩む中、経営陣の交代に踏み切った形。

8年にわたり同社を率いてきたシュナイダー氏は、取締役からも退任する。9月1日付でCEOに就くフレイシェ氏は1986年に入社し、欧州や米国、ラテンアメリカで事業を率いた。

同氏は新型コロナ禍を受けて、数十年にわたり続いてきたカテゴリー主導の構造から同社を脱却させた。ただ、同社はこのところ苦戦しており、先月には通年の売上高見通しを下方修正するとともに、生活に苦しむ顧客が価格に敏感になっていることから値上げのペースを緩めざるを得ないと明らかにしていた。

シュナイダー氏の在任中、同社株価は2022年1月に最高値を付けたが、昨年5月以降は下落傾向にある。