川崎重工が検査不正673台、舶用エンジンデータ書き換え

AI要約

川崎重工業が商船向けエンジンの工場試運転で検査不正が判明し、2000年以降に製造された673台のエンジンで不正が確認された。

検査装置を操作し、データを書き換えていたことが判明し、安全性には影響していないとしている。

外部有識者による特別調査委員会を設置し、詳細な事実関係や再発防止策の検討を進める。

川崎重工業は21日、商船向けエンジンの工場試運転で検査不正が判明したと発表した。2000年1月1日以降に起工した船舶に適用される窒素酸化物(NOx)規制対象エンジンのうち、商船向け2ストロークエンジン673台で不正行為が確認された。21日時点では舶用エンジンの試運転や実用時において安全性に影響する事案は確認されていない。

川重は7月に国土交通省から要請を受け、NOx一次規制以降の対象エンジンについて社内調査を実施。その結果、舶用エンジンの工場試運転時に燃料消費率を顧客仕様の許容値に収めることや各種データのばらつきを抑えることを目的に検査装置を操作し、データを書き換えていたことが分かった。

今後、川重は外部有識者による特別調査委員会を設置し、詳細な事実関係や原因の究明、再発防止策の検討を進める。