川崎重工業も船舶エンジンで不正 673台、燃費データ改ざん

AI要約

川崎重工業が船舶向けエンジンの燃費データ不正を発表し、673台の改ざんが確認されたことを明らかにした。

不正行為により排出量規制基準に影響がある可能性が指摘され、国土交通省が立ち入り調査をすることが発表された。

安全性には影響がないとしており、業績への影響については現在精査中である。

 川崎重工業は21日、船舶向けエンジンの検査で燃費データを書き換える不正が判明したと発表した。2000年以降に起工した船舶に搭載された674台を調査し、673台で改ざんを確認した。IHI子会社などでも同様の不正が発覚し、国土交通省が調査を要請していた。国交省は対象エンジンの製造拠点である川重神戸工場(神戸市)に22日に立ち入り調査をする。

 川重によると、窒素酸化物(NOX)の排出量に影響を及ぼしている可能性がある。国際海事機関がNOX排出量の規制基準を定めており、適合状況を確認する。安全性に影響する問題は確認されていないと説明している。業績への影響は精査中だという。