英総合PMI、8月速報値は4月以来の高水準 予想上回る

AI要約

英国の総合購買担当者景気指数(PMI)は、8月に53.4となり、市場予想を上回る高水準を記録した。コスト圧力は低水準で、経済成長も伸びている。

サービス部門と製造業のPMIもともに上昇し、雇用創出も過去最速のペースで増加している。企業の価格上昇に関する指数は低下している。

アナリストは、8月のデータが追加利下げのハードルを下げる可能性があると述べており、政策当局は慎重に動くだろう。

英総合PMI、8月速報値は4月以来の高水準 予想上回る

Andy Bruce

[22日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが22日発表した8月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.4と、4月以来の高水準となり市場の予想を上回った。コスト圧力は3年ぶりの低水準となった。

7月は52.8、ロイターがまとめたエコノミスト予想は52.9だった。

S&Pグローバルは8月のPMIについて、四半期ベースで0.3%の経済成長と一致すると指摘した。これは一時的なリセッション(景気後退)から回復した今年上半期よりは弱いが、過去2年間の平均的な成長率を上回る。

S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「PMI速報値によると、8月は成長率の上昇、雇用創出の改善、インフレ率の低下という歓迎すべき組み合わせが見られる」と述べた。

企業が直面するコスト圧力は、2021年1月以降で最も弱い伸びとなり、企業の価格上昇に関する指数も低下した。

ウィリアムソン氏は「従って最新の調査は追加利下げのハードルを下げるのに役立つ。ただサービス部門のインフレ率が依然として高いことから、政策当局は慎重に動くだろう」との見方を示した。

サービスPMIは53.3と7月の52.5から上昇し、4月以来の高水準となった。市場予想の52.8を上回った。

製造業PMIも52.5と前月の52.1から上昇し、22年6月以来の高水準を記録した。製造業の雇用増加は過去2年間で最も速いペースとなった。