織田信長はストイックなキレイ好き? ルイス・フロイスが『日本史』で記述した「織田信長」の素顔

AI要約

ルイス・フロイスは戦国時代の日本を訪れたイエズス会の宣教師で、織田信長と面会したことで知られている。

彼の著書『日本史』には信長の詳細な人物像が描写されており、信長のストイックな性格が垣間見える文章も含まれている。

現代の外国人が日本を見るイメージは、「豊かな伝統と文化を持つ国」や「経済力、技術力の高い国」などがある。特に和食や文化に関する分野に関心が高い。

織田信長はストイックなキレイ好き? ルイス・フロイスが『日本史』で記述した「織田信長」の素顔

ルイス・フロイスは戦国時代の日本を訪れたイエズス会の宣教師です。

高校日本史でその名を知った方も多いのではないでしょうか? 

織田信長とは計十八回も会見しており、豊臣秀吉などその他の戦国武将とも面識を持ちました。

ルイス・フロイスはその著書『日本史』(ポルトガル語: Historia de Japam)のなかで織田信長について詳細に論じています。

本記事ではその内容をご紹介するとともに、統計資料をもとに現代の外国人が日本をどのように見ているのかについてもお伝えします。

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織田信長ともたびたび面会したことで知られるルイス・フロイス。

彼が執筆した『日本史』には織田信長の人物像が事細かに描写されています。

彼は信長を華奢で髭が少なく戦好き、きわめて老練な戦術家であり、だらだらした前置きは嫌うせっかちな性格などと細かく評価しています。

なかには以下の文章のように信長のストイックな一面が垣間見える文章も。

酒を飲まず、食を節し、人の取扱いにはきわめて率直で、自らの見解に尊大であった。(略)彼は自邸においてきわめて清潔であり、自己のあらゆることをすこぶる丹念に仕上げ、対談の際、遷延することや、だらだらした前置きを嫌い、ごく卑賎の家来とも親しく話をした。

ルイス・フロイス『完訳フロイス日本史2』

食は節制し、家はキレイにしておき、自己のあらゆることを丹念に仕上げるあたり、意識の高い経営者かビジネスパーソンではないかと思わされるほどのストイックぶりですね。

このほか、フロイスは信長が早起きであることなども記述しています。

では、現代を生きる外国人は日本をどのように見ているのでしょうか? 

外務省が欧州5か国(英国、フランス、ドイツ、イタリア、ハンガリー)を対象に行った調査から日本のイメージを探ってみましょう(令和4年度)。

「あなたが、日本に対して抱いているイメージはどれですか。(複数回答可)」という質問に対しては「豊かな伝統と文化を持つ国」というイメージが60%と最も高く、次いで「経済力、技術力の高い国(52%)」「自然の美しい国(32%)」が続きます。

また、「日本に関してもっと知りたいと思う分野は次のうちどれですか。(複数回答可)」という問いに対しては「文化(伝統文化、ポップカルチャー、和食など含む)41%」が最も高い結果となっています。

なかでも和食、建築、生活様式や考え方などの分野にヨーロッパの人々の関心が集まっていることがわかっています。