ダムの地下60メートルに並ぶ日本酒の一升瓶 安定した温度で1年間熟成し柔らかさやうまみ引き出す
矢作ダムで地域経済活性化の取り組みが行われている。ダムの内部で日本酒を熟成させる試みが行われ、地元の酒蔵が参加している。
日本酒の熟成に適したダム内部の環境を活かし、豊田市内の4軒の酒蔵が手掛けた日本酒を浸漬させている。
熟成された日本酒はトヨタ生協メグリアの全店舗で予約開始され、地域における観光・産業との連携が進んでいる。
愛知県豊田市と岐阜県にまたがる矢作ダムで、地域経済活性化の取り組みが行われています。
佐藤記者:
「豊田市の矢作ダムです。地上から60メートルの位置のこの場所である取り組みが行われています」
矢作ダムの地下60メートルにある管理用通路に、ずらりと並んでいるのは一升瓶です。中身は地元・豊田市内の4軒の酒蔵が手掛け、この場所で1年間熟成された日本酒です。これはダムの内部が年間を通して15度前後に保たれ、熟成に適していることから毎年行われている取り組みです。8月21日は「蔵出し」作業が行われました。
関谷醸造 関谷健 社長:
「ダムに入れて寝かすことで柔らかさやうまみ、ふくらみが出てくる」
浦野酒造 新井康裕 醸造部長:
「ダムのお酒を飲んで、ダムに遊びに来てもらえると、(豊田市が)さらに面白くなると思う」
この日本酒は、22日からトヨタ生協メグリアの全店舗で予約を受け付けます。